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ボーリング調査・
標準貫入試験

地層の構成や地盤の特性を調べるボーリング調査

ジオ・フロントが行う地盤調査のうち、ボーリング調査の詳細についてご紹介します。ボーリング調査は、地盤を削孔してサンプルを採取、またはを利用した試験を行う調査です。当社では50~100m級のボーリング機と各種ツールスを装備して行います。

ボーリング調査について

主な調査対象
  • 建築
  • 土木
  • 防災
  • 環境
  • 地質調査一般
関連する主なルール
  • 建築基準法
  • 住宅の品質確保の促進などに関する法律
  • 公共工事の品質確保の促進に関する法律
  • 宅地造成規制法
  • 急傾斜地法
  • 土砂災害防止法 など
  • 屋内でのボーリング調査
  • 屋外でのボーリング調査

ボーリング調査の方法

ボーリング調査は、地面のなかの状態を知るために一番有効で直接的な方法です。ボーリング調査では、実際に地盤を掘り進め、1m毎に標準貫入試験を実施し、強度測定(N値)と同時に地中の土を試料として採取します。この試料(コアサンプル)を用いて物理試験などを実施することで、土の分類や堆積年代など、地盤の詳細な情報を把握することができます。

調査の手順

ボーリングは、単なる削孔作業ではなく、地質状況を判断するための調査となります。調査作業には、試掘、機械土台・作業空間の仮設、泥水バックの設置、掘進、保孔対策、孔の埋戻しの工程があります。

1 ボーリング地点の試掘を行います。地中の埋設物の破損を避けるために、手掘りで埋設物を確認します。
2 機械土台を仮設し、その上にボーリング機械を設置します。作業空間は横4m✕縦5m✕高さ6m程度が必要です。同時にスライム(掘りくず)を地上に揚げるための泥水バックを設置します。
3 掘進を行いつつ、地層の硬さを調べる標準貫入試験を同時に行います。
4 掘削した孔壁の崩壊を防止し、ボーリング孔を良好な状態に保つために、保孔対策を行います。
5 調査終了後のボーリング孔は、廃出土またはセメントミルクなどで埋め戻します。

掘進作業はビットの回転数、ビットへの荷重度、掘り屑の排除のための泥水の濃度や送水量の管理という3つの条件のバランスが大切であるばかりでなく、ボーリングの目的によって途中で各種の試験を行ったり、ボーリング孔を観測孔や計測器設置孔として利用したりします。そのため、曲がりのない良好な孔に仕上げる経験と熟練した技術が必要になります。

N値とは?

「N値」とは地盤の強度などを知るための試験結果数値であり、ボーリング調査にともなう標準貫入試験によって求められます。標準貫入試験値とも呼ばれるN値は、質量63.5kgのドライブハンマーを76㎝の高さから自動落下させ、ボーリングロッド頭部に取り付けたノッキングブロックを打撃し、ボーリングロッド先端に取り付けた標準貫入試験用サンプラーを地盤に30cm打ち込むのに要する打撃回数のことです。

調査完了までの流れ

ボーリング調査の結果は柱状図として表現されます。柱状図には、ボーリング調査や試料観察でわかった土質名、色、粒度、最大粒径、含水状況、混入物の種類や状態、境界の状態、各地層の特長、硬さや締まりの程度、孔内水位、サンプリング位置、原位置試験の実施位置などの情報が記載されています。また岩盤ボーリングでは岩石名、岩盤分類、コア採取率、RQD、最大コア長、掘進時の送水量などの情報を記載します。

このように柱状図は1地点のボーリング情報をまとめたものです。これに対して、2地点以上の情報や周辺に分布している地質状況・堆積状況などを総合的に表現し、地層の連続性をまとめたものは断面図と呼ばれます。